〔東奔政走〕刻々と迫る「小池新党」「首都決戦」　存在を脅かされるのは民進党だ＝人羅格
エコノミスト　第９５巻　第８号　通巻４４８９号　2017.2.28

　安倍晋三首相とトランプ米大統領の日米首脳会談が終わった。「筋書きのない会談」はフタを開ければこれでもか、とばかりの厚遇だった。最大の収穫はアベノミクスを直撃するおそれがあった「為替・円安批判」をとりあえず回避できたことではないか。「虎穴に入らずんば虎児を得ず」のリスクを取った首相の狙いはひとまず成功したと言えるだろう。　もっとも、これ以外の選択肢は安倍首相になかったのかもしれない。欧州連合（ＥＵ…