〔ワシントンＤＣ〕ＷＡＳＨＩＮＧＴＯＮ　Ｄ．Ｃ．　石油・ガス増産と気候変動政策　両立狙うバイデン政権の思惑＝鈴木洋之
エコノミスト　第１００巻　第２３号　通巻４７５０号　2022.6.14

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第１００巻　第２３号　通巻４７５０号（2022.6.14）
ページ数	1ページ　（全1338字）
形式	PDFファイル形式　（338kb）
雑誌掲載位置	５８頁目

「エネルギー転換・脱炭素化政策と、経済・外交や安全保障のための米国産エネルギー利用という二つの戦略は相反しない」。最近、バイデン政権の複数の高官が、米国の石油・ガス増産と気候変動政策の両立を狙うメッセージを相次いで発信している。その背景は何か。　第一に挙げられるのは米国内の政治要因だ。民主・共和両党が拮抗(きっこう)する現在の米議会では、財政支出を伴い、議会承認を必要とする気候変動政策の推進は難し…