〔アートな時間〕映画　人間機械　途上国の衝撃的な労働環境を美しい映像で赤裸々に映し出す＝勝田友巳
エコノミスト　第９６巻　第２９号　通巻４５６０号　2018.7.24

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９６巻　第２９号　通巻４５６０号（2018.7.24）
ページ数	2ページ　（全1094字）
形式	PDFファイル形式　（1011kb）
雑誌掲載位置	９６〜９７頁目

　インド北西部にある繊維工場にカメラが入り込み、そこで働く労働者の姿を収めたドキュメンタリー。途上国の工場の環境をつぶさに映し取り、その過酷さを伝える告発型の作品だが、特筆すべきは映像の美しさだ。　インド出身のラーフル・ジャイン監督は米国の大学に在学中で、これがデビュー作。自身の祖父が繊維工場を持っていたそうで、身近だった光景に改めて向き合ったという。そうして見えてきたインド社会の不条理に、拳を振…