〔アートな時間〕映画　孤狼の血　ヤクザ映画の東映、面目躍如　迫力の暴力シーン＝野島孝一
エコノミスト　第９６巻　第１９号　通巻４５５０号　2018.5.15

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９６巻　第１９号　通巻４５５０号（2018.5.15）
ページ数	2ページ　（全1134字）
形式	PDFファイル形式　（795kb）
雑誌掲載位置	１００〜１０１頁目

　北野武監督の「アウトレイジ」などの作品が公開されるたびに、「東映のヤクザ映画はどうなったのか」という声が聞かれた。この映画は東映が出した答えだという。白石和彌監督は「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」「彼女がその名を知らない鳥たち」と１作ごとに日本映画界に活を入れてきたエネルギッシュな監督。今回、柚月裕子の原作小説を得て、かつての実録路線を思い出させる東映作品で成果を世に問う。　昭和63（１９８８）年…