〔書評〕読書日記 18世紀末に「サロメ」が“大化け”した真相=楊逸
エコノミスト 第95巻 第19号 通巻4500号 2017.5.16
掲載誌 | エコノミスト 第95巻 第19号 通巻4500号(2017.5.16) |
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ページ数 | 1ページ (全1365字) |
形式 | PDFファイル形式 (199kb) |
雑誌掲載位置 | 55頁目 |
×月×日 本棚にオーブリー・ビアズリーの画集が2冊並んで入っている。いつか「神保町の洋書専門の古本屋で見つけた」とうれしそうに自慢してきた友人から「奪った」ものだ。絵に衝撃を覚えて画集を手放すことができなかった。 そんなかつての記憶は、『サロメ』(原田マハ著、文藝春秋、1400円)の表紙を見かけたときによみがえり、おのずと手が伸びていった。くすんだ黄色地の表紙に、妖女サロメが、血が滴り落ちる男の生…
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