〔書評〕歴史書の棚　劇作家山崎正和が語る政治と文学の緊張関係＝井上寿一
エコノミスト　第９５巻　第１９号　通巻４５００号　2017.5.16

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９５巻　第１９号　通巻４５００号（2017.5.16）
ページ数	1ページ　（全925字）
形式	PDFファイル形式　（242kb）
雑誌掲載位置	５６頁目

　御厨貴ほか編『舞台をまわす、舞台がまわる』（中央公論新社、３０００円）の書評は手に余る。インタビューを受けている山崎正和氏（以下敬称略）の長く広範な知的活動の歴史を追跡することは、評者の知的レベルを試されることに通じるからである。逡巡(しゅんじゅん)の末、それでも取り上げることにした。本書が持つ知的刺激を読者に伝えたいからである。話題を政治と文学に限る。それならば何とかなりそうだ。　副題の「オー…