〔東奔政走〕「世界の警察官」を降りる米国　過剰依存修正を問われる日本＝山田孝男
エコノミスト　第９１巻　第４３号　通巻４３０８号　2013.10.8

　日本人が東京オリンピックと原発の汚染水に気を取られている間に中東で歴史の歯車が回った。オバマ米大統領がシリア空爆を迷い、あきらめ、超大国・米国の威信が失墜した。のみならず、米国が「世界の警察官」役を降りる流れがはっきり見えてきた。　日本の課題は見えている。「米国に守られて経済発展」の戦後から、「対米過剰依存を修正してサバイバル」の新時代へ、変化を加速させるしかない。　◇「ポスト冷戦」時代の終わり…