補角・余角〜「忘れ続ける」国・時代に育った者として
日経アーキテクチュア　第951号　2011.5.10

　東日本大震災から１カ月と１０日程がたった（執筆時点）。大切な人を失う痛みや、家を失う損失までなら想像できなくはない。しかし、日常で触れていた顔や風景を一瞬で根こそぎ奪われることの傷の深さには、やはり想像が及ばない。　震災発生後、関係省庁や自治体、報道機関などの団体あるいは個人が、ツイッター（Ｔｗｉｔｔｅｒ）などを使って被災関連の情報を発信し、近年になって登場したネットサービスが大規模災害時に有効…