ブックス〜エコロジーだけが経済を救う
日経エコロジー　第56号　2004.2.1

　先日、ある月刊誌の特集で、著名な経済団体の幹部が、「なにがなんでも成長を持続せよ！」との論陣を張っていました。こうした発言を耳にするたびに、成長神話の呪縛から抜けられない、古いタイプの経営者がまだまだ多いと気が重くなります。　著者はこの本で、「経済成長こそ完全雇用の基礎である、という古い経済学はもはや危機にさらされているのに、古い経済学の支持者や政治家は、それを認めようとしていない」と、欧州の現…