〔編集後記〕桐山友一／稲留正英
エコノミスト　第１０３巻　第２３号　通巻４８７７号　2025.8.19

　◇編集部から　今春のあるメガバンクの人事異動を見ていて、新任の執行役員２人の名前に目が留まった。私が新聞社に入社する前に勤めていた銀行で、同じ支店に配属された同期と一つ上の先輩。一緒に過ごした時間は短かったが、２人とも落ち着いた人柄で仕事もできた。　私が入行した１９９８年は、日本はまさに金融危機。不良債権処理が大きな課題で、上意下達の厳しい行風だった。そんな中でも、同じ寮に住んでいた同期とは夜中…