〔特集〕自壊するドル　基軸通貨の闇　ドル基軸の陰に雇用の喪失　ケインズが挑んだ課題今も＝根本忠宣
エコノミスト　第１０３巻　第２０号　通巻４８７４号　2025.7.15

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第１０３巻　第２０号　通巻４８７４号（2025.7.15）
ページ数	2ページ　（全2640字）
形式	PDFファイル形式　（1150kb）
雑誌掲載位置	３６〜３７頁目

　米国は「法外な特権」を享受すると同時に、格差拡大と庶民の貧困化という「法外なコスト」を支払っている。　１９７１年にブレトンウッズ体制が崩壊した後も、事実上の「ドル本位制」は今日まで維持されている。ドルは金の裏付けを失ったが、公的取引・民間取引を問わず基軸通貨として選択され続けてきた。世界の外貨準備や為替取引額などを総合的に評価した国際通貨指数（外貨準備高、外貨建て債権・債務比率等を加重平均：注）…