〔特集〕令和のコメ騒動　コメ政策　政府の「適正生産量」廃止を　主食用米増産へ奨励策必要＝小前田大介
エコノミスト　第１０３巻　第１８号　通巻４８７２号　2025.6.24

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第１０３巻　第１８号　通巻４８７２号（2025.6.24）
ページ数	2ページ　（全2455字）
形式	PDFファイル形式　（871kb）
雑誌掲載位置	７６〜７７頁目

　コメ価格の安定には、まず主食用米の増産が必要だ。温暖化に対応した品種改良も不可欠だ。　今般の「令和のコメ騒動」は、農業政策の構造的課題を浮き彫りにした。これは一時的な供給不足や価格高騰にとどまらず、制度疲労、気候変動、人口動態の変化、さらには食習慣の変容といった多様な要因が複雑に絡み合った結果だ。本稿では、こうした課題に対する供給体制の再構築、需要の安定化、在庫管理の見直し、そして輸入米の活用な…