
〔アートな時間〕映画 理想郷 皮肉な題名が示す実態 獣と獣の衝突が生々しい=芝山幹郎
エコノミスト 第101巻 第40号 通巻4815号 2023.11.28
掲載誌 | エコノミスト 第101巻 第40号 通巻4815号(2023.11.28) |
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ページ数 | 2ページ (全1298字) |
形式 | PDFファイル形式 (1112kb) |
雑誌掲載位置 | 104〜105頁目 |
気ぜわしい都会の生活に倦(う)んだ中年の夫婦が、新天地を求めて過疎地へ転居し、農業をはじめる。その夫婦に、地元民が白い眼を向ける。露骨な敵意を示す者もいる。けっして珍しいケースではない。 ありがちなこの設定が「理想郷」の基本だ。が、これはありがちな映画ではない。反射的に思い出すのはサム・ペキンパー監督の「わらの犬」(1971年)だ。どちらも強い握力で観客の喉元を絞め上げ、変則的なカーヴを次々と切…
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