〔書評〕歴史書の棚 文革による殺人の実態 丹念な取材で記録=加藤徹
エコノミスト 第101巻 第16号 通巻4791号 2023.4.25
| 掲載誌 | エコノミスト 第101巻 第16号 通巻4791号(2023.4.25) |
|---|---|
| ページ数 | 1ページ (全920字) |
| 形式 | PDFファイル形式 (306kb) |
| 雑誌掲載位置 | 56頁目 |
最近「戦後は終わった。新たな戦前が始まる」という言説を耳にする。中国人も同様だ。すでに「文革後」は終わり新しい「文革」が始まった、という嘆息も、漏れ聞こえる。 王友琴著、小林一美編訳、佐竹保子他訳『血と涙の大地の記憶』(集広舎、6490円)は、1966年から10年間続いた「文化大革命」で理不尽に殺された膨大な人々の生々しい記録だ。 中国は文革後、〓小平時代に高度成長路線へシフトした。習近平時代に…
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