〔書評〕歴史書の棚 小説家ならではの推理で読み解く「三国志」入門書=加藤徹
エコノミスト 第99巻 第19号 通巻4699号 2021.5.18
掲載誌 | エコノミスト 第99巻 第19号 通巻4699号(2021.5.18) |
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ページ数 | 1ページ (全939字) |
形式 | PDFファイル形式 (265kb) |
雑誌掲載位置 | 56頁目 |
宮城谷昌光『三国志入門』(文春新書、1045円)は、中国歴史小説の第一人者が、三国志の面白さと本質を初心者にも分かりやすく説き明かす、奥深い入門書だ。 著者は英国の作家E・M・フォースターの言葉を引用する。「物語はand(そして)で続いてゆくが、小説にはwhy(なぜ)という問いかけがある」 古典小説『三国志演義』はもちろん、その基になった歴史書『三国志』にも「なぜ国(王朝)は興り、なぜ亡んでゆく…
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