〔書評〕歴史書の棚 挿絵で見る清末の職業 たくましく生きた民の姿=加藤徹
エコノミスト 第99巻 第15号 通巻4695号 2021.4.13
掲載誌 | エコノミスト 第99巻 第15号 通巻4695号(2021.4.13) |
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ページ数 | 1ページ (全970字) |
形式 | PDFファイル形式 (304kb) |
雑誌掲載位置 | 58頁目 |
100年前、北京を訪れた芥川龍之介は、どの名所旧跡より、人通りが多い公園を面白く感じた。「別に何事もあった訣(わけ)にはあらず、只(ただ)人を見るのが面白かりしだけなり」(『北京日記抄』)。茶屋で茶をすすり、目の前を行き交うさまざまな職業の老若男女の庶民を観察する。「浮世絵の中にいる心(ここ)ちありと思うべし」。 相田洋著『中国生業(なりわい)図譜』(集広舎、3500円)を開くと、芥川の気分にひ…
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