〔書評〕読書日記 コロナ禍の鬱屈した日々 市井の人々の物語にふける=楊逸
エコノミスト 第98巻 第48号 通巻4679号 2020.12.15
掲載誌 | エコノミスト 第98巻 第48号 通巻4679号(2020.12.15) |
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ページ数 | 1ページ (全1338字) |
形式 | PDFファイル形式 (268kb) |
雑誌掲載位置 | 55頁目 |
×月×日 読書の秋。海のかなたで繰り広げられた米大統領選のバトルが気にかかり、いちいちニュースをチェックせずにはいられない。 短編集『降るがいい』(佐々木譲、河出書房新社、1700円)を読む。 まずは表題作。「きょうは御用納めの日。事実上の一年が終わる日だ」。勤め人なら「お疲れさま」と、奥さんの笑顔とともになみなみとついでくれた盃を上げて、一家だんらんを楽しむはずの日に、主人公の加藤孝志はなぜか飲…
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