〔グローバルマネー〕韓国、トルコ、南アフリカに共通する負の連鎖
エコノミスト　第９６巻　第３１号　通巻４５６２号　2018.8.7

「米国の金利上昇によって新興国が苦境に陥る」という法則は、世間でもかなり知られるようになった。過去、何度も連鎖危機を起こしてきたベネズエラ、アルゼンチン、ブラジルといった中南米諸国はもちろん、米国による経済制裁を受けているロシアや、関税政策のターゲットになっている中国も、株価や通貨が大きく下がっている。　一方で、新興国の苦境はインフレ圧力の引き下げにつながり、米国経済にとっては「福音」となる。１９…