〔ひと＆こと〕相次ぐ病院の労働問題　経営陣は報道に戦々恐々
エコノミスト　第９６巻　第５号　通巻４５３６号　2018.2.6

　病院経営者が、医師の違法残業を巡るマスコミの報道に神経をとがらせている。今の医療現場は医師の長時間労働に支えられているのが実態。「報道が過熱して急激に適正化を求められれば、医療崩壊につながる」（病院経営者）との不安があるからだ。　１月には北里大学病院（相模原市）が医師に違法な残業をさせ、労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが発覚、その他の大規模病院でも同様の報道が相次いでいる。　ある病院団…