〔神鋼の絶体絶命〕「ＧＥＭＢＡ」崩壊に追い込んだ高品質の前提と実態の辻褄合わせ＝磯山友幸
エコノミスト　第９５巻　第４２号　通巻４５２３号　2017.10.31

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９５巻　第４２号　通巻４５２３号（2017.10.31）
ページ数	4ページ　（全1371字）
形式	PDFファイル形式　（2167kb）
雑誌掲載位置	１３〜１６頁目

　神戸製鋼所の品質偽装問題は、品質保証担当者まで検査データの改ざんに手を染めた組織ぐるみの不正であることが徐々に明らかになってきた。　ここ数年、東芝、三菱自動車、日産自動車など不正が相次ぎ、日本の製造業の「信用」が音を立てて崩れている。不正が発覚すれば企業生命を失うことが分かりながら、なぜ組織ぐるみの不正が相次ぐのか。　深刻なのは、いずれも「現場」が深く関与していることだ。日本企業の品質は現場が支…