〔書評〕読書日記　貧困、格差の問題を「心でっかち」で語る愚＝荻上チキ
エコノミスト　第９５巻　第１号　通巻４４８２号　2017.1.10

×月×日　友人のフォトジャーナリスト、安田菜津紀氏が寄稿していると知り、複数共著の『私の「貧乏物語」』（岩波書店、１６００円）を購入。社会問題として貧困を語る人もいれば、当事者として貧乏時代を振り返る人も。内容とは直接関係がないが、通読して、「統計的差別」と「生存バイアス」について考えさせられた。　統計的差別とは、「○○な人には統計的に××という傾向がある」ということが明らかになったとして、「○○…