〔学者に聞け！視点争点〕名・実とも停滞する日本の個人消費＝釣雅雄
エコノミスト　第９４巻　第５１号　通巻４４８０号　2016.12.20

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９４巻　第５１号　通巻４４８０号（2016.12.20）
ページ数	2ページ　（全2767字）
形式	PDFファイル形式　（788kb）
雑誌掲載位置	４８〜４９頁目

　◇構造改革なくして所得は伸びない　内閣府が11月に発表した２０１６年７〜９月期の国内総生産（ＧＤＰ）１次速報は、年率換算で実質２・２％増のプラス成長となった。輸出や住宅投資の伸びがけん引した形だが、日本のＧＤＰの約６割を占める個人消費（民間最終消費支出）は実質年率０・２％増と弱い伸びにとどまっている。実質の個人消費が伸びない背景には、日本経済全体で見て名目の消費額が一定という大きな特徴と、インフ…