〔ＦＬＡＳＨ！〕カストロの思想と行動　警鐘鳴らし続けた資本主義による亀裂＝小池康弘
エコノミスト　第９４巻　第５０号　通巻４４７９号　2016.12.13

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９４巻　第５０号　通巻４４７９号（2016.12.13）
ページ数	4ページ　（全1502字）
形式	PDFファイル形式　（661kb）
雑誌掲載位置	１３〜１６頁目

「たとえ社会主義が世界から消滅しようとも、キューバは社会主義の建設を続けていくだろう」　１９５９年のキューバ革命から30年たった89年の革命記念式典の演説で、フィデル・カストロ前国家評議会議長はこう述べた。　その２年後にソ連が崩壊し、米国の保守派論客たちは、カストロ体制の崩壊も「時間の問題」と期待した。社会主義が20世紀の遺物になると見られていた時代の中で、キューバは危機的状況に陥ったが、90年代…