〔書評〕歴史書の棚 石油開発から見える日本軍の本当の敵=井上寿一
エコノミスト 第94巻 第12号 通巻4441号 2016.3.22
| 掲載誌 | エコノミスト 第94巻 第12号 通巻4441号(2016.3.22) |
|---|---|
| ページ数 | 1ページ (全927字) |
| 形式 | PDFファイル形式 (251kb) |
| 雑誌掲載位置 | 58頁目 |
経済力の比率が20対1のアメリカとの戦争は無謀だった。しかし石油資源を確保していればどうだっただろうか。岩瀬昇『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』(文春新書、820円)はこの歴史のイフを考える。 海軍の軍事戦略はアメリカを仮想敵国としていた。太平洋での海戦の帰趨(きすう)を決めるのは、石油だった。本書によれば海軍は、日露戦争の時から石油資源の重要性を認識していたようである。日中戦争下…
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