〔書評〕歴史書の棚 恐怖と魅力の間で揺れた中世欧州人の貨幣観=本村凌二
エコノミスト 第94巻 第6号 通巻4435号 2016.2.9
掲載誌 | エコノミスト 第94巻 第6号 通巻4435号(2016.2.9) |
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ページ数 | 1ページ (全947字) |
形式 | PDFファイル形式 (250kb) |
雑誌掲載位置 | 56頁目 |
「はっきり言っておく。金持ちが天国に入るのは難しい。重ねて言うが、金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通るほうがまだ易しい」。新約聖書のなかの名高いイエスの言葉である。 キリスト教に染まった中世とは、この文言に呪縛された時代であった。だが、貨幣には魅力もある。この貨幣の持つ恐怖と魅力のせめぎあいを俎上(そじょう)に載せるのが、ジャック・ル=ゴフ『中世と貨幣』(藤原書店、3600円)である。…
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