〔アートな時間〕舞台　別役実フェスティバル　日本の不条理劇の第一人者　喜寿記念し１８団体が連続公演＝高橋豊
エコノミスト　第９３巻　第１２号　通巻４３８９号　2015.3.24

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９３巻　第１２号　通巻４３８９号（2015.3.24）
ページ数	2ページ　（全1176字）
形式	PDFファイル形式　（923kb）
雑誌掲載位置	１０８〜１０９頁目

　１９６０年代から70年代以降、別役実ほど静かな興奮を与えてくれる劇作家はいなかった。被爆体験を鋭くえぐる「象」、ごく普通の人々の戦争責任を問う「マッチ売りの少女」など、鮮烈な作品を経て、日本の不条理演劇の第一人者となる。　電信柱にバス停留所など、お約束の場所は出るけれど、１時間半で、きっちりと別役の芝居は終わる。同時代に活躍の唐十郎の紅テント（状況劇場）、寺山修司の天井桟敷、蜷川幸雄の現代人劇場…