〔書評〕読書日記　地質学的な時間スケールで考える地球温暖化問題＝米本昌平
エコノミスト　第９２巻　第５０号　通巻４３７２号　2014.11.25

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９２巻　第５０号　通巻４３７２号（2014.11.25）
ページ数	1ページ　（全1785字）
形式	PDFファイル形式　（206kb）
雑誌掲載位置	５７頁目

　昨年秋まで、産業構造審議会地球環境小委員会の臨時委員をしていた。この小委員会は、京都議定書の日本の立場を固めるために置かれたもので、私は発足以来の委員であったから18年間、日本の産業部門のＣＯ２排出削減政策の審議に付き合ったことになる。振り返ると、１９９２年の地球サミットに参加して以来、地球温暖化の国際交渉をウオッチしてきたのだが、この間に温暖化交渉の枠組みは、文字通り激変した。　この点、温暖化…