〔アートな時間〕映画　サンブンノイチ　どんでん返しの連続ワザ　ぶっ飛んだアクション映画＝野島孝一
エコノミスト　第９２巻　第１６号　通巻４３３８号　2014.4.1

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９２巻　第１６号　通巻４３３８号（2014.4.1）
ページ数	2ページ　（全1124字）
形式	PDFファイル形式　（325kb）
雑誌掲載位置	７０〜７１頁目

「サンブンノイチ」は、最近観た日本映画では最も私好みだった。一口で言えば、タランティーノ調であり、「鍵泥棒のメソッド」（２０１２年）に共通するユーモア感覚と想定外のストーリーのぶっ飛んだ映画だ。　原作は木下半太の小説。舞台は川崎（これが六本木とかじゃないところがいいのだ）にあるキャバクラ、ハニーバニー。ギャンブル狂の“雇われ店長”シュウ（藤原竜也）が主犯格で銀行強盗を決行する。共犯は頭が弱いがめっ…