〔特集〕宗教と経済２０１３　中国の国家発展と宗教　中国の政教一元化の源流　天子が宗教・思想の上に君臨＝保坂俊司
エコノミスト　第９１巻　第４７号　通巻４３１２号　2013.10.22

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９１巻　第４７号　通巻４３１２号（2013.10.22）
ページ数	2ページ　（全2795字）
形式	PDFファイル形式　（433kb）
雑誌掲載位置	３８〜３９頁目

　国や地域の文化理解に欠かせない要因として、宗教の存在がある。なぜなら宗教は、単なる冠婚葬祭の儀礼にとどまらず、人間が生きてゆくうえの価値観や社会倫理に深く関わるからである。宗教の理解がなければ、このグローバル化した21世紀の国際社会における経済活動は、恐らく大きなリスクを負うことになるであろう。　とはいえ、宗教とは何かという問いに答えるのは難しい。儒教や神道は宗教ではないという近代日本以来の宗教…