〔書評〕歴史書の棚 西郷隆盛像を180度転換する「坂野史学」=井上寿一
エコノミスト 第91巻 第25号 通巻4290号 2013.6.11
掲載誌 | エコノミスト 第91巻 第25号 通巻4290号(2013.6.11) |
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ページ数 | 1ページ (全823字) |
形式 | PDFファイル形式 (277kb) |
雑誌掲載位置 | 56頁目 |
坂野潤治『西郷隆盛と明治維新』(講談社現代新書、777円)は西郷隆盛像の180度の転換を図る野心作である。 従来の西郷像は「征韓」論と西南戦争によって形作られている。明治国家の「強兵」優先路線の起動力となったのは、対外侵略と内乱の首謀者西郷だと長らく考えられてきた。日本近代史研究の泰斗はこの強固な西郷像をどのように打破するのか。著者の力技を見たい。 本書は「征韓」論者としての西郷を否定する。18…
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