三人三談−−第９回　あの人がいれば−−「渡辺淳一」に付きまとう影　前田新造　資生堂相談役
週刊東洋経済　第6584号　2015.3.28

この記事の情報
掲載誌	週刊東洋経済　第6584号（2015.3.28）
ページ数	1ページ　（全1376字）
形式	PDFファイル形式　（619kb）
雑誌掲載位置	38頁目

三人三談第９回　あの人がいれば「渡辺淳一」に付きまとう影　前田新造　資生堂相談役　私はもともと社会派作品が好きだったんです。学生時代は『人間の條件』の五味川純平作品を愛読しており、『戦争と人間』の刊行が一時期止まったときは、版元の三一書房に電話をかけたくらいです。　渡辺淳一作品との出会いは、直木賞受賞作の『光と影』。私が資生堂に入社する頃です。初期の作品は病院や医師が主体の書きっぷりで、非日常の世…