震災復興とグローバル経済　日本の選択−−第３３回−−日本製造業が固執する現場信仰は正しいか？
週刊東洋経済　第6372号　2012.2.4

この記事の情報
掲載誌	週刊東洋経済　第6372号（2012.2.4）
ページ数	2ページ　（全2986字）
形式	PDFファイル形式　（2205kb）
雑誌掲載位置	84〜85頁目

震災復興とグローバル経済　日本の選択第３３回日本製造業が固執する現場信仰は正しいか？　早稲田大学大学院ファイナンス総合研究所顧問　野口悠紀雄　これまで「研究開発、製造、販売のどの段階の利益率が高いか」について述べてきた。「スマイルカーブ」の理論は、製造段階の利益率は低いとする。標準的な工程なので、他企業での代替が可能だからだ。これを克服するには、安い労働力を使う大量生産が必要になる。他方で、新しい…