京大人気Ｎｏ．１科学者が読み解く　一生モノの古典−−第２９回　『からだの知恵』キャノン　著−−恐慌後の社会の安定にも役立つ人体の絶妙な調節作用
週刊東洋経済　第6259号　2010.5.1

この記事の情報
掲載誌	週刊東洋経済　第6259号（2010.5.1）
ページ数	2ページ　（全2787字）
形式	PDFファイル形式　（463kb）
雑誌掲載位置	162〜163頁目

京大人気Ｎｏ．１科学者が読み解く　一生モノの古典第２９回　『からだの知恵』キャノン　著恐慌後の社会の安定にも役立つ人体の絶妙な調節作用　京都大学大学院人間・環境学研究科教授　鎌田浩毅　１９世紀の後半に米国で生まれた生理学者のキャノンは、１９２９年に始まる世界大恐慌の直後に本書を刊行した。人間の体には驚異的に美しい調節作用があり、体内で恒常性を保っていることを本書で説いた。このことを考える前に、人体…