経営者たちの四十代２２５　ウエルシアホールディングス会長・池野隆光▼　店舗展開の発想も「和而不流」●街風隆雄
プレジデント　2019.4.1号　2019.4.1

時代を先読みした「１００坪の基準」　１９８０年代前半、埼玉県西部の東武越生線・武州長瀬駅近くで経営していたドラッグストア「トップ」１号店で、苦闘が続いた。四十代を迎えたころだ。床面積２０坪の店を開いたら、隣の家具屋が店を閉め、８０坪余りのスペースが空いた。それを借りて、１００坪にしたが、薬以外に売るものがない。「何でも売ってやろう」と、家電製品、食品や菓子、化粧品など様々な商品を仕入れたが、安売り…