「時給１５００円でも応募なし」バイト獲得大戦争●唐仁原俊博
プレジデント　2014.8.4号　2014.8.4

「去年ぐらいからどんどん人手が足りなくなるのを実感した」　そう語るのは東京都内の牛丼チェーン「すき家」で八年間働いた青年だ。彼は二〇一四年一月にバイトを辞めた。彼が働き始めた〇六年の秋、店舗によっては抱えるバイトが多く、思うように働けない場合もあったという。仕事に慣れてくると近隣の店にもヘルプとして出向くようになり、多くの店で夜勤を経験した。「静かな住宅街だと、夜中に店に来るお客さんも少なかった。…