特集２　事業立て直しの勘違い〜平凡な社長ほど、自分でピンチを広げている〜〜１５　　“怖くない相手”への返済ほど後回しにすると地獄を見る
日経トップリーダー　第308号　2010.5.1

　「返済が滞ったら金融機関に潰されるのではないか」──平凡な社長は、こうした恐怖感にとらわれがちだ。　その結果、家族や親戚などの身内や知人・友人、つき合いの長い取引先など、“怖くない相手”から借金を重ね続け、銀行など“怖い相手”への返済を何とか優先しようとする。　だが、そんなことをしていると、かなりの確率で会社が破綻するのはもちろん、その地域での再建が未来永劫不可能になりかねない。　実際に破綻した…