孤高の美学　イエローハット相談役〜苦しいときこそほかの人に見えない宝が見える
日経ベンチャー　第286号　2008.7.1

昭和３６年に自動車用品を販売する会社を始めるとき、私は希望にあふれていました。同業の会社に長年勤めてからの独立でしたし、前の会社で付き合っていたメーカーの人たちが「応援する」と言ってくれていたからです。　しかし、起業した私を待ち受けていたのは、手のひらを返したかのような彼らの冷たい仕打ちでした。商品を仕入れさせてもらおうと足繁く通っても、前の会社の肩書きがなくなった私を相手にしてくれる人は誰一人い…