乱にいて治を忘れず〜石田三成
日経ベンチャー　第184号　2000.1.1

勝者、徳川家康の敵役として、手きびしい評価ばかりが目立つ石田三成。だが、このストイックな才人が生み出した政策の多くは、徳川政権にも引きつがれている。三成にとって秀吉から与えられた領地は、政策の〓テストマーケティング〓の場だった。　石田三成といえば、どうしても、関ヶ原の〓負け組〓ということで評判はよくない。　　「負けるとわかっている戦いに突っ込んだのは無謀だった」とか、「自分の力を過信していたのでは…