倒産の研究　ピコイ〜不明朗な取引先支援で沈没　脇の甘さを露呈した熱血社長
日経ベンチャー　第184号　2000.1.1

この記事の情報
掲載誌	日経ベンチャー　第184号（2000.1.1）
ページ数	3ページ　（全4029字）
形式	PDFファイル形式　（99kb）
雑誌掲載位置	88〜90ページ目

取引先への資金援助で巨額の損失が発生した。致命傷となったのは、手形裏書きによる簿外の債務保証。「人間教育」で名を馳せた近藤建社長は沈黙を続けており、裏保証が膨れ上がった理由は不明のままだ。　一九九六年一〇月九日、新潟市のシロアリ駆除会社、ピコイの近藤建社長は、東京の大手証券会社を訪ね、周囲の人々に晴れやかな笑顔を振りまいていた。　この日、念願の店頭公開を果たしたピコイの株価は、事前の予想を上回る高…