医師が語る　処方せんの裏側〜在宅患者にオピオイドを「低用量規格」で出す理由
日経ドラッグインフォメーション　第145号　2009.11.1

　膀胱癌で入院していた澤野和男さん（仮名、７６歳）が、自宅での療養を始めたのは約１カ月前。腰椎、骨盤に転移があり、激しい痛みがあるため、オピオイドのオキシコンチン（一般名：オキシコドン塩酸塩徐放錠）などを使った疼痛緩和がケアの中心である。　１０月２０日に処方したオキシコンチンの１日量は８０ｍｇ。１２時間おきの服用なので、１日分として４０ｍｇ錠を２錠出すのが一般的だろう。だが、私はあえて２０ｍｇ錠を…