特集　ＶＥ方式，浮上への条件〜提案で受注が増える仕組みが必要
日経コンストラクション　第261号　2000.8.11

　「公共工事で技術競争ができる仕組みはＶＥ方式しかない」──。ある建設会社の技術者は，こう断言する。しかし，そうした言葉とは裏腹に，契約後ＶＥも入札時ＶＥも思ったような成果を上げていない。　とにかくＶＥ提案の採用件数が少な過ぎる。この現象は発注者を問わない。例えば，日本鉄道建設公団の契約後ＶＥ。９６年の導入から９９年１２月までの４年間に同公団が発注した契約後ＶＥの対象工事は約１３０件。ところが，施…