読者から／編集部から〜読者から
日経アーキテクチュア　第1029号　2014.8.10

　最近、建築現場の施工不良に関係するトラブルが増えている。建築界に対する不信感を増大させるもので、大変深刻な事態だと思う。　しかし、建築生産の現状を考えると、品質を確保するのは並大抵のことではない。深刻な職人不足で労務費が高騰し、工期を守ることも難しい。近隣住民の過度な要望や不満への対応も、大きな負担になっている。　もはや、技術者個人で対応するのは限界だ。個人や企業の枠を超え、職人や建材に関する需…