特集　省エネにデザインを！〜中規模オフィス　環境装置と構造体の「森」
日経アーキテクチュア　第1011号　2013.11.10

　森の木々のように複雑に分岐する構造材の中に、多様なレベル差で浮かぶ床─（図１０−１）。初めに断っておくが、山梨知彦氏のこの提案は、厳密なシミュレーションに基づく提案ではない。今後の技術の進歩が可能にするであろうオフィス空間の方向性をイメージさせるための提案だ。　「建築はもっと『わがまま』なものになっていく」と山梨氏は言う。情報処理技術が生産技術と連動することで、これまで「つくりにくい」とされてき…