特集　ひとに伝わる「建築の力」〜未来を味方に
日経アーキテクチュア　第813号　2006.1.9

金沢２１世紀美術館「文化の拠点」とは市民の生活環境を潤すものだ。そう考えて「街の将来」を育てる視点を重視する全国から集客し、衰退ぎみの中心市街地に活力を呼び戻した「ヒット商品」と呼ばれる。ただ、つくり手が力を注いだのは初発のインパクト以上に、地元から長く愛されるように市民の日常に溶け込ませ、「誰もが入りやすい場所」とすることだった。　「１００億円以上の経済効果を試算する機関もある」と蓑豊館長は語る…