特集　今から使える未来技術〜増殖する「生きた建築」
日経アーキテクチュア　第801号　2005.7.25

　愛知万博の緑化壁、バイオラングを設計した建築家の栗生明氏は「未来の都市には“バイオスケープ（生き物の景色）”が必要だ」と語る。「緑があることで虫や鳥が来て、それによって人間がいやされる」。　日本の家屋では、敷地に緑化壁とも言える屋敷林をつくって、風や日照を遮る工夫をしてきた。自然に対する人間の知恵を、現代の技術で再構築する試みがバイオラングだという。　「建築の表面に張り付けるようなものではなく、…