実験で再現　建物はこう壊れる〜なかなか壊れない大開口
日経ホームビルダー　第124号　2009.10.1

この記事の情報
掲載誌	日経ホームビルダー　第124号（2009.10.1）
ページ数	4ページ　（全2599字）
形式	PDFファイル形式　（1929kb）
雑誌掲載位置	50〜53ページ目

写真の実験は、前面から奥行きを開口とした大きな木の箱が、右斜め上から押されている様子だ。「耐力壁」を設けていない方向に押されており、通常の木造住宅ならすぐ倒れてしまうだろう。だが間伐材を製材した厚さ３６ｍｍの板材で組まれたこの箱は、水平方向に約１０トン（１００　ｋＮ）、斜め下方向では１５トンの力に耐えた。構成部材全体で外力に対抗しているからだ。構造を一体化させているのが、床や天井に当たる位置の構造…