特集１　環境問題の科学を斬る〜リスクはどこまでわかったか？
日経エコロジー　第68号　2005.2.1

生物に生殖異常を引き起こして、種の存続を危ぶむと言われる環境ホルモン。だが、日常生活の中で人間がどの程度の影響を受けているかはほとんど立証されていない。人間が接している化学物質は５万〜１０万種類に及ぶ。そのほとんどは調査されておらず、リスクの大きさは未解明だ。　今や、環境ホルモン問題の古典になりつつある『奪われし未来』。米国の動物学者シーア・コルボーンらが１９９６年に世に出したこの本は、内分泌かく…