ワールドウオッチ特約〜工場型畜産が途上国でも急拡大　環境・健康などの諸問題も顕在化
日経エコロジー　第49号　2003.7.1

フィリピンなど開発途上国で家畜の大規模生産が進み、食肉消費量も急増している。一方で、こうした工場型畜産農場の増加に伴って多様な問題が顕在化し始めた。国際食糧農業機関（ＦＡＯ）や世界銀行なども、途上国支援のあり方を変えようとしている。　世界の食肉生産量は１９５０年以降、５倍以上に増加した。特に工場型畜産は全世界で急速に成長を続けている。現在、牛肉の４３％は集中肥育場で生産されており、豚肉と家きん肉は…