今月の５冊〜生物資源アクセス−バイオインダストリーとアジア−　編＝渡辺幹彦、二村聡
日経バイオビジネス　第14号　2002.7.1

　昔「プラント・ハンター」、今は「バイオ・パイラシー（バイオの海賊）」。途上国などの生物資源や関連する伝統的知識を許可なく海外に持ち出して利用する行為を指す言葉だ。ハンターが海賊に格上げされるほど、特に途上国では、自国の生物資源に対する権利意識が高まっている。　契機となったのは、１９９２年のリオ環境サミットで採択された生物多様性条約（ＣＢＤ）。以来、生物資源が豊富な熱帯および亜熱帯の途上国では、先…