〔学者が斬る・視点争点〕再エネ支える三層の理念と制度＝藤井康平
エコノミスト　第１０３巻　第３４号　通巻４８８８号　2025.12.16

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第１０３巻　第３４号　通巻４８８８号（2025.12.16）
ページ数	2ページ　（全2847字）
形式	PDFファイル形式　（1279kb）
雑誌掲載位置	５２〜５３頁目

　オーストリアの再エネ導入の原動力が、強い郷土意識を持つ基礎自治体「ゲマインデ」とそれを補完する上位組織の存在だ。　◇「ゲマインデ」で幅広い意見を吸収　オーストリアでは「森と水の恵み」を生かし、地域主導で再生可能エネルギー（再エネ）の導入が進められている。前回、再エネの導入が地域づくりやエネルギー自立の一環として根付いており、住民が「当たり前のこと」として認識していることを述べた。今回は、オースト…